一年の総決算、写真二枚!

どんぐり70

2019年01月22日 08:50

写真を趣味にして一年を通じて撮り続け、さて展示会があるから、二枚だけ選べと言われると迷う。思いのほかきれいに撮れたもの、仲間からいい写真だねぇ、と言われたもの・・でも、わたしは思い入れがあるものを選んだ。それは「春埜杉と分水嶺」の写真二枚である。

春埜杉はわたしの友人の長福寺の住職様と苦労してたどり着いた春野山の頂上。同じ浜松市ながら以外に遠く行けども行けどもたどり着かぬ。浜松をでること三時間、春野山の頂上大光寺に辺りを睥睨するかのごとき樹齢1300年の春埜杉が聳えていた、その存在感たるや他を圧するがごとき、古木は神宿ると言われる由縁である。それに今は亡き住職様との思いでもある、一枚はこの写真に決めた。

もう一枚は、分水嶺の写真。どんな人にもその時々の分水嶺はある。どうしようもないことながら、人はそれらを乗り越えて今があるのだ。二度とない、今を大切にしなければならぬ。
写真は、ひるがの高原の分水嶺である。大日山の雪解け水がちょろちょろと流れる場所だ、日本列島の背骨でもある。雪解け水たちはここに来ると否応なしにどちらかに流れる。右に行けば太平洋側、左に流れれば日本海に・・摩訶不思議な場所だ。人間でいえば人生を左右する場所でもある、二度と後戻りはできぬ。

わたしは今回、この二枚を展示会に出すことを決めた。写真としての構図、写り具合はいまいちかも知れぬが、わたしはこの二枚の写真に思い入れがあるのだ。