梅に思う
きょうはバレンタインデーというのにちょっぴり寒い、どうせ義理チョコ一個もくるあてはないから、少し調べてみよう、それは梅のこと。いま外にでるとここかしこに梅の話題でもちきり、暖かかったら、きょうは清水邸にでも行こうと思ったがそれもやめた。
梅は、中国が原産の高木でかなり古い時代に日本に渡来した。和名は漢薬「鳥梅」の中国語の発音「wоmei」に由来するらしい。古来より食に関し「塩梅(あんばい)」と言う言葉があるが、料理の中で、大切な役割を持つ塩と組み合わされ、五臓の働きを調整、調和する薬とされる。
また梅干しの歴史は古く、平安時代に息切れの薬として貴重品扱いされた。梅干しが庶民のものとなって普及したのは、江戸時代になってからと言われる。
後醍醐天皇の頃、右大臣であった菅原道真が大宰府に流される時、自邸の紅梅を愛くしんで「東風(こち)吹かば匂い起こせよ梅の花、主なしとて春な忘れそ」と詠んだ歌は有名、以後梅は天満宮や天神様の象徴となった。
みなさん、暖かくなったら梅を見に行きませんか?思いなしか日に日に暖かさが増す今日この頃、そっと春の足音を聞きに行きましょう。